CIM・i-Construction 関連 視覚化・データ構築ソリューション


建設プロジェクト全関係者の強力な合意形成に

構想段階・上位計画から各工程に合わせ CIMデータが構築可能です。
構築したCIMデータは、全関係者の強力な合意形成コミュニケーションツールとして、またエンジニアリングツールとして使用可能です。
工程ごとに積み上げられたCIMデータは基礎データベースとして維持管理等に永年使用可能で、長期使用によりコスト削減可能です。

建設プロジェクトに関わる人たちの認識がバラバラである状況は、実は日常茶飯事です。新しく橋を架ける時の各ステップを例に考えてみましょう。

建設プロジェクトの流れ

  1. 事前の調査・測量

    橋梁を建設する場所の、調査・測量が行われます。この結果は、数値や表などのデータでまとめられるケースが多いです。

  2. 調査結果の分析

    それら結果データを分析し、実現化が検討されます。

  3. 設計

    実現可能となると、設計を担当する設計者が、橋の図面を作成きます。

  4. 施工計画の立案

    その図面に沿って、施工計画が立てられます。必要なコスト、人員、重機、資材などが、詳細まで検討されます。

  5. 住民説明会の開催

    建設に入る前に、やがて橋の利用者となる地域住民に、建設計画・環境アセスメント・景観や日照の検討・交通量の変化・建設中の騒音等について理解していただくべく、「住民説明会」を開きます。

  6. 建設スタッフの情報共有

    建設の各工程に関わるスタッフが情報を共有し、建設の流れを理解し、完成イメージを共有します。

  7. 施工開始

    実際の施工が開始され、日々、各工程を担当するスタッフが出入りし、建設を進めてゆきます。

  8. 維持管理

    完成後はメンテナンスが必要となり、定期的に、橋の状態をチェックします。必要に応じて、補修をします。やがて竣工から一定期間が経過した時には、大掛かりな設備の更新が必要となります。

各ステップでの問題とCIMによるソリューション

上記のように建設プロジェクトには、様々な段階があり、調査する人、分析する人、設計者、住民、建設スタッフ、メンテナンス担当者、補修業者など、様々な人が関わります。これら全ての人は、それぞれ立場や知識や経験が違うため、同じ橋なのに、各自が微妙な認識の違いを持ってプロジェクトを理解しがちです。
例えば、設計者が描いた図面を見て、一目で完成した橋をイメージできる人は限られています。また、橋の上を車で運転した時の運転席からの目線や、近くのマンションの窓から橋を見下ろした時の光景なども、想像は難しいでしょう。
このような認識の違いは、どのプロジェクトでも起こりうる問題なのですが、進行上での多大なロスや障害に発展しかねない。深刻な問題です。建設の各ステップでの典型的な問題例と、そのソリューション(解決案)を具体的に見てみましょう。

  1. 事前の調査・測量

    調査や測量には、手間がかかるケースが多い上、報告書の作成にも大変な労力を要します。それら報告書作成者と、結果を分析する立場の人や設計を担当する人たちでの間で、認識の違いが生じることがあります。
    【ソリューション】
    CIMにより、報告書を短時間で作成することができます。橋梁施工予定地の地形や地物の高さ情報を含む3次元地形データを視覚化することで、調査・測量結果を、誰もが認識のズレなく捉えることができます。

  2. 調査結果の分析

    調査結果の分析では、景観や日照の比較等、様々なシミュレーションが必要となってきます。
    【ソリューション】
    CIMの視覚化データの活用で、四季の中での橋梁の印象の変化や、日照による周囲への影響などの分析を、最速かつ最も効率よく行えます。また縮小模型(モックアップ)製作にも、CIMは力を発揮します。

  3. 設計

    設計には様々なデータが必要となる上に、図面作成には膨大な時間を要します。設計者が描いた図面は多くの場合、コンピューターの画面に表示された「2次元」です。実際の橋の様子を、頭の中で「3次元」でイメージ化できる人は多くありません。その上、それらイメージの精度も各自によってバラつきがあります。まして、その橋の上を車で通ったら、橋の途中で立ち止まって景色を眺めたら、下に流れる川をボートで通過したら、近所のマンションの窓から見下ろしたら、どのように見えるのかということになると、よりイメージ化は難しくなります。
    【ソリューション】
    CIMを用いることで、まず設計者は、図面作成の生産性を飛躍的に向上させることができます。加えて、構造解析、取合い確認、整合性や干渉チェックもごく簡単に行えます。図面を見る人々も、CIMの3DVR機能で、橋梁をあらゆる角度から眺めることができます。こうすれば図面理解のための専門知識の差や、2Dから3Dへの想像力の差などにとらわれることなく、誰もが共通イメージを持つことが可能になります。

  4. 施工計画の立案

    必要資材の数量積算、使用する重機の選択、資材の調達および保管方法、必要な作業人員の算出、工事期間の決定など、膨大な計画内容の詳細を立案し、プロジェクトに関わる人たち全員で共有せねばなりません。しかし、図面や文書での理解は、読み手や聞き手によって、そのレベルに差が生じ、誤解に発展する場合もよくあります。
    【ソリューション】
    CIMを用いて、様々な施工シミュレーションを行います。材料集計、コスト試算および縮減策の検討、より正確な工期の推定、を新工法の開発及び検討、や施工シミュレーション

  5. 住民説明会の開催

    橋梁の建設への理解と協力はもちろん、完成後に安心して橋梁を利用していただくためにも、住民説明会での合意形成は必要です。しかし当然のことながら、地域の一般住民は建設の専門知識を持ち合わせてはおらず、自分たちが日頃生活している目線からの景色を眺めることに慣れています。そのような方々に、分かりやすい資料を配布し、分かりやすい説明をしなくてはなりません。
    【ソリューション】
    CIMの活用でまず説明する側がプロジェクト全容を完璧に理解することで、説明会の場で論点になうると予想される事項を事前に把握し、合意形成のためのより効果的な説明手法を検討することができます。説明会の場では、3次元モデルを鳥瞰図のように上空からの視点や、実際に橋梁を渡る目線等を、分かりやすく表現したVR等をご覧いただくことで、誤解のない合意形成へと進むことができます。

  6. 施工スタッフの情報共有

    施工に入る前に、スタッフ間で、施工内容の詳細や施工順序をしっかりと確認し、完成への共通なイメージを醸成せねばなりません。
    【ソリューション】
    CIMを用いて、施工段階の可視化および視覚化を図ることで、スタッフ全員が共通認識を持つことができます。その結果、設計ミスや手戻りが減り、効率性も向上します。

  7. 施工開始

    多くのスタッフ関わる施工を、プロジェクトリーダーはもちろん、全スタッフが進捗を把握し、チームとして機能しなくてはなりません。
    【ソリューション】
    CIMを用いることで、施工の進捗管理をこの上なく効率的に行えます。設計図と実際の施工状況とのを比較も容易です。

  8. 維持管理

    補修や交換するにも、資材についての詳細情報が必要なのですが、時間の経過とともに施工内容の詳細が分からなくなってゆくことはよくあります。詳細確認のための余分なコストの発生や、時間のロスは、維持管理作業の効率を悪くします。
    【ソリューション】
    CIMの活用で、施工に使用された全資材のひとつひとつの属性データを追加しておくことができます。資材納入業者、施工業者、補修ヒストリー、価格、重量/サイズ規格等、メンテナンス時に必要になると予想される情報全てを追加しておけば、格段と効率的にメンテナンスを行うことができます。

当ソリューションを支える弊社の技術

  • CIM(Constraction Information Modeling/Managment)

    上記のように、構想段階・上位計画から各工程に合わせ て、プロジェクト全関係者のコミュニケーションおよびプロジェクトの理解を、強力にバックアップするツールです。国土交通省もCIMの活用を強く提唱しています。

  • 業務内容「CIM・i-Construction」の詳細を見る。

  • 地熱開発支援アプリ「G」

    都会ではなく田舎の地域に橋の建設が予定されている場合、調査・景観検討・施工シミュレーション・住民説明等の段階で、橋の近くの植生を正確に再現する必要があります。環境省の現存植生図に合わせて群落生成が可能な「地熱開発支援アプリ「G」を用いれば、群落を再現したまま各視点場や眺望点から景観シミュレーションを行えます。

    「地熱開発支援アプリ「G」の詳細を見る。

  • ドローン

    建設物が大きくなればなるほど、空撮による地表調査や景観検討・シミュレーションが必須となってきます。橋梁もその類です。ドローンを用いることで、コストと時間を大幅に短縮することが可能です。

    業務内容「ドローン」の詳細を見る。

  • 3DVRCGデータ

    3次元データは、CIMデータの中核です。VR空間内をリアルタイム操作で自由に移動して、お好きな場所から橋梁や建物、構造物を見ることが出来る技術です。

    ビジュアル資料集「3DVRCGデータ」の詳細を見る。

  • 3D視覚化データ

    図面を重ねあわせてゆきながら施工の各段階を確認するなど、2次元(=平面)を3次元(=立体)で表現する技術です。

    ビジュアル資料集「3D視覚化データ」の詳細を見る。

  • フォトモンタージュ

    写真やCG画像などを部分的要素として合成した絵や写真で、建設業界では一般的に、現況写真に建設物を合成したイメージ画を指すことが多いです。「橋梁が完成すると景観はどう変わるのか?」など建設前後の様子を比較する場合には圧倒的な説得力を発揮しますので、住民説明に効果的です。

    ビジュアル資料集「フォトモンタージュ」の詳細を見る。